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ドライバーを増やしても件数が増えない——TOC制約理論で見つける本当の問題

ハココン編集部
ドライバーを増やしても件数が増えない——TOC制約理論で見つける本当の問題

ドライバーを3人増やした。でも月の配達件数はほとんど変わらなかった。

「人が足りないせいだ」と思っていた。だから採用した。なのに変わらない。

当時の自分は、問題を「ドライバーの数」だと思っていた。でも本当の問題は別の場所にあった。

翌朝の仕分け場が、毎日7時から9時の2時間、完全に詰まっていた。全員が揃っても、荷物が出せない。ドライバーが増えても、荷物が出るのは同じ時間。だから件数が増えるわけがなかった。

この記事でわかること

  • なぜ「人を増やすだけ」では問題が解決しないのか
  • TOC(制約理論)とは何か・配送現場への当てはめ方
  • ボトルネックの見つけ方と、優先して直す順番
  • 「全体最適」と「部分最適」の違い

TOC(制約理論)とは何か

結論: TOCとは「システム全体の流れを止めている1点(制約)を見つけ、そこだけを集中して改善する」という経営思想です。

エリヤフ・ゴールドラットが1984年に著書『ザ・ゴール』で提唱した理論だ。

工場の生産ラインを舞台に書かれた本だが、考え方は配送現場でも完全に使える。

チェーンのたとえがわかりやすい。

鎖全体の強さは、最も弱い1つのリンクで決まる。他のリンクをどれだけ強化しても、その1つが切れれば全体が止まる。だから最初にやるべきは、「最も弱いリンクを見つけること」だ。

これをTOCでは「制約(ボトルネック)」と呼ぶ。


配送現場のボトルネックはどこにあるか

結論: 配送現場のボトルネックは、「仕分け」「シフト調整」「荷主対応」の3箇所に集中しやすい傾向があります。

仕分け・積み込みの詰まり

朝の出発が30分遅れると、1日の配達件数が落ちる。これは単純な計算の話だ。

仕分けが1人に依存している、荷物の分類ルールが属人的、積み込みの順番を毎朝考えている——こういう現場では、ドライバーが何人いても出発が遅れる。

シフト調整の詰まり

急な欠車が出たとき、管理者が全員に電話をかけて手動で穴埋めを探す。この作業が管理者の午前中を全部使う。

その間、他の業務が止まる。荷主への連絡が遅れる。次のシフト確認ができない。

「管理者が電話しないと動かない状態」が、ボトルネックになっている。

荷主対応の詰まり

クレームが1件入ると、管理者が対応して、記録して、ドライバーに確認して、荷主に折り返して——この一連が1〜2時間かかる。

月に10件あれば、それだけで20時間分が飛ぶ。


ボトルネックを見つける方法

結論: 「どこで仕事が滞っているか」ではなく、「どこで仕事が積み上がっているか」を見る。

積み上がっているところが制約だ。

具体的な確認方法は3つ。

1. 毎日同じ時間に管理者に連絡が集中する場所を探す 朝8〜9時に電話が鳴り止まないなら、その時間帯に何かが詰まっている。

2. 「あの人がいないと困る」という場所を探す 特定の1人がいないと回らない業務は、そこが構造的なボトルネックになっている。

3. 「終わってから気づく」ミスが多い工程を探す 後から問題が発覚する工程は、確認・フィードバックの仕組みが抜けている。


「全体最適」と「部分最適」の違い

TOCが批判するのは、「部分最適」だ。

ドライバーの稼働率を上げる、荷主1件あたりの対応時間を短縮する——これは部分的には改善に見える。でも、ボトルネックを直していなければ、全体の流れは変わらない。

仕分けが詰まっている会社で「ドライバーの運転を速くする」努力をしても、荷物が出る時間が変わらなければ意味がない。

正しい順番は、「ボトルネックを見つける → そこだけを集中して改善する → 次のボトルネックを探す」だ。

全部を同時に直そうとすると、どれも中途半端になる。1箇所だけに集中する方が、全体が速く動き始める。


ハcoコンを使う前に知っておきたいこと

どんなツールも、ボトルネックを無視して導入しても効果が出ない。

LINEでの出退勤管理を自動化しても、シフト調整が管理者の頭の中だけで回っていれば、同じ詰まりが続く。

まず、自分の会社のどこが詰まっているかを特定する。そのうえで、その詰まりを解消する機能から使い始めると、変化を実感しやすい。

「仕分け前の積み込み順の共有」「シフト変更連絡の自動化」「日報確認の時間短縮」——どれが今一番の制約かによって、最初に使うべき機能が変わる。

ハココンで具体的に何が変わるか

シフト調整の詰まりが現在のボトルネックなら、ハココンが直接的に機能する。

急な欠車が出たとき、ハココンは対応可能なドライバーへの確認をLINEで自動化する。管理者が全員に個別電話をかける代わりに、システムが一斉に確認を送り、最初に応答したドライバーに割り当てる流れを作れる。

「管理者の電話時間」というボトルネックが解消されれば、その時間を第2のボトルネックの特定・解消に使える。

シフト調整の自動化でボトルネックを外したい方は、ハココンの無料デモをお試しください


よくある質問

Q: ボトルネックが複数あった場合、どこから手をつければいいですか? A: 最も上流(流れの最初に近い方)から直してください。下流をいくら改善しても、上流で詰まっていれば効果が出ません。

Q: ボトルネックを直したら、また別のボトルネックが出てきました。これは失敗ですか? A: 成功です。TOCでは「制約を解消すると、次の制約が顕在化する」のが正常な流れです。順番に直していくことで、全体のスループットが上がっていきます。

Q: 小規模(10名以下)の配送会社でもTOCは使えますか? A: 使えます。規模が小さいほど「管理者が1人で全部やっている」という制約が明確に出やすく、最初のボトルネック特定が早いです。

このメディアについて

120名のドライバーを動かして、年間700台の故障を見て、それなりに喰らってきました。その経験から、これから事業拡大を目指す軽貨物管理者の皆さんにとって、失敗も成功も、これまで私がやってきた中で見えてきたことを書いています。

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